【リアルな話】海外赴任で貯金・貯蓄ってどれくらいの額が貯まるの?
『海外駐在をすれば家が一軒建つ』と言ってはばからない年配の社員って皆さんの周りにいませんか?
高度経済成長期の日本は本当にそのような状況だったようで、海外駐在の間にしっかりお金を貯めて日本で家を購入という流れは多かったようです。残念ながら、今でもそこまでオイシイ海外赴任をさせてくれる会社は減ってきたかと思いますが、それでも海外赴任を経験すれば、日本国内で働いているよりは、お金が溜まります。
実際どれくらい貯金できるのか、海外赴任することで溜まるお金をシミュレーションしてみましょう。
Contents
貯金を増やしたければ、単身赴任は最悪のケース
まず、大前提として、海外赴任でお金を貯めてリッチになりたければ単身赴任はおススメしません。
いくら赴任地での費用は会社が負担するとしても、日本にご家族を残すことで、家賃や生活費用全般がそのままかかってしまうからです。家族全員で赴任することでどれだけの費用が節約できるかは次で詳しくご紹介します。
独身の方も日本でかかる費用のことは気にする必要が無いので、一番困るのは短期間の海外赴任だったり、お子さんの学校の関係だったりで家族を帯同させることができない方かもしれませんね。
海外赴任することで得られる費用/節約できる費用
海外赴任をすることでリッチになれるというのは、増える手当と節約できる費用という2種類の経済的メリットがあるからです。
ここではそれぞれの項目ご紹介しながら、大体の概算をご紹介していきます。全ての企業に当てはまる金額というのは無いので、あくまでも概算です。
*もっと高いぞ!という方は是非コメント欄から教えてください(笑)
海外赴任をすることで増える手当
知り合いの海外駐在員数名に聞いてみました。海外に駐在することで、会社があなたに支給する手当としては以下のようなものが挙げられます。
- 海外駐在手当 (基本給の20%から50%程度)
- 海外赴任時の諸経費 (実費精算もしくは、1か月分の給与など)
- 危険地手当 (赴任場所による。月5万円~30万円)
- 自家の住宅手当 (月3万円~10万円)
- 日本に残した物件の家賃収入 (第3者に貸した場合。月10万円~20万円)
海外駐在手当の考え方もその企業によると思いますが、大体少なくとも20%から多いところでは基本給の50%くらいは払っている会社があるようです。それ以外にも赴任地によっては、危険地手当がつきますね。中東に行っている某有名商社の友人は30万円以上の危険地手当を毎月もらっています・・。
それから、もし日本に残してきた一軒家やマンションを貸しに出す場合は、家賃収入も入りますね。会社から自宅の保管費用としての手当ももらえるし、家賃収入ももらえるというオイシイことになっている駐在員って多いんです。
いかがでしょう?例えば基本給で月収50万円、1LDKのマンションを都内に持っている家庭が海外赴任をしたとしましょう。
ざっくりですが、毎月追加でもらえる費用は、こんな感じです。
- 海外駐在手当:20万円
- 危険地手当:5万円
- 住宅手当:5万円
- 家賃収入:12万円
約40万円くらいは収入が増えることになりそうです。
海外駐在で節約できる(かからなくなる)費用
海外赴任では、赴任地での生活費用は会社が負担してくれるものが多いと思います。
これまでの日常生活でかかっていた費用で、海外駐在をすることで節約できる主な費用は以下のものが挙げられます。
- 赴任地での家賃
- 子供の教育費
- 医療費
- 食費(一部)
- 日本の住民税・所得税
日本で賃貸していた物件があれば、その家賃はかからなくなりますし、赴任地での病気は会社負担で病院治療を受けられる場合がほとんどです。それから駐在員は会社関連の会食も増えるので、実は食費が減ります。
また、日本の住民税や所得税がなくなるのは非常に大きいです。現地での住民税等は、会社が負担する場合が大抵だと思います。
では、同じくシミュレーション、といきたいところですが、これらは、人によって状況が違いすぎると思うのでざっくりの額を出すのも難しいですね。
今度はこんな家庭を想像してみましょう。都内で1LDKのマンションを賃貸していた、35歳小学生の子持ち、年収800万円の家庭。
海外赴任によって今後かからなくなる費用を年間でシミュレーションします。
日本の家賃216万円(月18万で計算)、教育費25万円(小学校の年間の学費・塾など)、医療費5万円、住民税約40万円、所得税約40万円
ということで、年間で約320万円くらいは節約できるんです。月収の3割は家賃に回す、というだけあって、海外赴任によって家賃がかからなくなるのって大きいですよね。
まとめ、毎月の支出を知っておきましょう
普段なかなかご自分・ご家庭の支出をしっかり計算する機会って無いと思います。
良い機会だと思うので、家賃や教育費・生活費などを一度まとめてみてはいかがでしょうか?
海外赴任することで、これだけの額が節約できるのか、そしてこれだけの額が追加でもらえるのか、などイメージが湧いていくと思います。
海外駐在のイメージが強く湧けば湧くほど、赴任のチャンスは近づいてくると思います。
来たるべきときに備えて、お金の知識を常につけておくことは重要です。これは読んでおきましょう。
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