11カ国の人と7年働く私が守り続けてきた海外ビジネスの鉄則

今の会社に感謝ですが、海外事業でこれまで11カ国の人々と様々な仕事を行ってきました。

実際に一緒に仕事をしてきたメンバーの国籍は、

アメリカ、ドイツ、イギリス、中国、台湾、香港、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア

まあ、バラバラですね(笑)

ひとくくりに外国人と言っても、国民性は国ごとに全然違います。

更に、個々人の性格も多種多様ですし、性別による影響もかなりありますよね。

ということで、ブログの記事一つで海外ビジネスのコツを語ることは到底不可能ですが、私が「少なくともここだけは絶対に守るべき」と考えて後輩に伝えていることをご紹介します。

どこかの国に特化した話ではありませんので、グローバルビジネスに関わる全ての方にとって多少なりとも役に立てば嬉しいです。

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何よりも挨拶

Happy friendship day....
Prasanth Chandran via Compfight

挨拶の力は偉大です。

Hiとか、Helloと一言声をかけるだけで、その後の会話のスムーズさが全然変わってくるんです。

私の経験上、挨拶無しにいきなり打ち合わせに臨んだときは、会議で揉める確率が非常に高いです。

やはり人間同士、はじめにきちんと挨拶をして関係を構築してからビジネスの話に入ることをオススメします。

外国人スタッフには、向こうから話しかけてもらうのを待つのではなく、自分から話しかけましょう。

お互い様子を伺った結果、結局どちらからも挨拶をしないで打ち合わせに臨むというのが最悪のパターンです。

しつこいくらいに伝える

プロジェクトを進める上で、重要な戦略や会議の遂行計画などは、日本人同士のときの3倍くらいしつこく行います。

例えば新商品や新サービスを立ち上げるプロジェクトにおいて、前回の会議で発売日が決まっていたとしても、再度次の会議で確認を取ります。

また、プロジェクトメンバーのモチベーションを高めるためにも、なぜこのプロジェクトが重要かという意味づけは5回でも10回でも言うようにします。

これは私の尊敬するプロレスラーの棚橋弘至選手が常に言うことでもあるのですが、
「人は自分の言うことをそこまで聞いていない。だから色んな媒体を通して同じことを何度でも伝える」のだそうです。

外国人とのビジネスであれば、お互いの英語の理解力なども、大きく影響するので余計に難しいです。

今日のプレゼンでバシッと言ったから全員わかってくれただろう、で自己満足に陥らず、毎回の会議で情報をしつこいくらいに発信しなければ、多国籍チームの意思統一は図れません。

棚橋選手はアメリカの団体にも出ずっぱりの国際派レスラーです。立命館大学出身の異色の知性派レスラーで、彼の考え方はそこら辺のビジネスマンよりよっぽど深いので、こちらの本は本当におすすめです。

すいませんではなく、感謝の気持ちを伝える

海外ビジネスの鉄則
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「言わなくてもわかる」、とか「気持ちは伝わってるって」というのは日本人以外ではあり得ないと思いましょう。

外国人と仕事をする際は、とにかく人間関係をこじらせてはいけません。

メールで資料を送ってもらう、プレゼンを受ける、出張先で視察のアレンジをしてもらう、など相手がしてくれたことには必ず “Thank you.”とか、”Thanks a lot!”と言いましょう。

お礼の仕方のカジュアルさは、それぞれの会社のカルチャーに合わせるようにしてくださいね。

ちなみに、、、日本人は相手に良いことをしてもらっても、”ああ、すいません”と言うのが完全にクセになっていますが、これをそのまま英訳してしまって、相手が自分のために何かしてくれたときに”Sorry”と言うのはすごく変なのでやめましょう。

Thank youと言えない日本人は変人(weird)と思われて、外国人とコミュニケーションが取りづらくなります。

数字はグローバル言語

グローバル企業での働き方

しつこく誠実に説明することは絶対に重要です。ただし、どこまで行っても母国語以外の言語が100%の出来になることはありません。

では誤解が生まれないようにするにはどうすれば良いか?

私は「数字に頼る」ことをオススメします。

外国人と仕事をする上では、数字ベースでの議論にこだわることが必須です。

来期の売上を爆発的にあげる!みたいな目標を共有するのは最悪です。

来期の売上を5000万円アップ、と数字で握りましょう。数字として残すことで、お互いの語学力の低さによる誤解を減らすことができます。

日本人のマメさ、丁寧さは強み

英語でビジネスをするルール

7年間、中華系人種、東南アジア系、アメリカ人と一緒に働いてきて強く実感するのは、

日本人はどの国の人間よりも仕事が丁寧だ、ということです。

たまに、「そんな細かいこと意味がない」と言われたりもしますが、やはりそこが日本人の強みなのではないかと私は思っています。

アメリカ人は勢いはすごいけど、ノリで仕事を進めるとこがあったり、タイ人は結構諦めがちだったり、ま~ぁ色々あるんです(笑)

日本人がプロジェクトに入っていると、途中で進行が止まってしまったりせずに、しっかりとゴールまでたどり着くとうちの会社では定説のように言われています。

無理に相手に合わせすぎず、日本人としての几帳面さは大事にしておいてくれと後輩にも伝えています。

ときにお土産・プレゼントは関係を緩和する

国際事業を進める中で、各国の社員と揉めたことも一度や二度ではありません。

私が支社にいたときは、本社の押し付けに激ギレし、本社の人間としては、海外支社の独断に憤慨したり。。

トラブルが起きたときにすべきことはシンプルです。

原因が自分にあれば素直に謝り、そうでないならばとことん相手と議論して、不満点を吐き出してもらうことです。

人間関係を修復する上で、お土産とかプレゼントって思っている以上の効果があるんです。

例えば、共有の会議は絶対に喧々諤諤の議論になるな、と思ったときは私は日本の良いお菓子を手土産に持って行ったりします。

そんな押し付けかっこ悪い、と思うかもしれませんが、確実に効果はあります。贈り物をもらって嫌になる人なんていないんです。もちろん良いモノを選べば、ですが。

白い恋人は本当に誰からも喜ばれますね。

タイ人、マレーシア人、中国人、アメリカ人、みんなが大好きです。これってすごいことだと思います。

まとめ

以上、外国人と働く上で私が心がけていることをお伝えしました。

どれもめちゃめちゃ普通じゃねえか!と思われたかもしれません。そうなんです、普通なんです。

しかし、これらのことができずに、グローバルビジネスに不適格だと会社から失格の烙印を押されてしまう人を何人も見てきました。海外駐在の希望を持つみなさんには、時折上記のポイントを意識しながら日々の業務に取り組んでいただきたいと思います。

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以下、口コミの抜粋。

ほとんどの人が自分でも気づかずに自然に行動していることを、改めて異文化との対比で考えてみると、本当に面白いです。
これから海外赴任を予定している方、すでに海外勤務中の方、外資企業勤務の方、多国籍チームで成果を出す必要がある方、海外生活経験のある方にはストンとくる内容だと思いました。

他にも絶対に気をつけなければいけないポイントなどあれば、コメント欄から是非教えてください。





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